現在表示しているページ
ホーム > ようこそ知事室へ > 寄稿・提言・訓辞・挨拶集 > 和歌山県経済団体連合会新春賀礼会

メニューをとばす

寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

和歌山県経済団体連合会新春賀礼会

平成20年1月8日 ホテルグランヴィア和歌山/和歌山市

 皆さん、あけましておめでとうございます。比較的爽やかな日が続いている今年のお正月でございますけれど、皆さん、それぞれのご家庭、あるいはご職場で、爽やかな新年をお迎えのことと存じます。
 私ども県庁も、昨年私が就任いたしまして、たくさんのいろんな事に手をつけましたけれども、みんなよく頑張ってくれました。これから長計(長期総合計画)をつくっていきまして、新政策、予算がありますが、それで大体ラインアップがつくれるかなというところまできております。そのような業績を上げられたのも、ひとえに県民の皆さん、特に今日お集まりの経済界の皆さんがご支援下さり、あるいは呼応して、それぞれの領域で力を出されて頑張ってこられたからだと思います。
 私は、今年、和歌山で何が大事かということを、この間ラジオ局で聞かれたものですから、和歌山の地域資源を活かそうではありませんかということを申し上げました。その地域資源にはたくさんのものがあります。ぱっと思い浮かんですぐ出てくるのは、実は和歌山のきれいな自然であったり、和歌山の農産物であったり、和歌山の産業であったりするわけであります。
 それとともに大事なことは、和歌山の人ではないかと思っております。人の力を最大限に活かすことによって和歌山が元気になることができると信じております。そういう意味で、人間力を伸ばすことが大事ではないかと思います。人間力を伸ばすには、二つのことが要ると思います。一つは、自信を持つということであります。また、自信を持って、過信になったりして怠けるといけないので、もう一つは、ひたむきに頑張るということではないかと思います。
 自信を持つという意味では、和歌山は大変たくさんの自信を持てるようなものがぞくそくと生まれてまいりました。昨年のちょうど今頃でございますけれども、大河内生産特賞というのが発表されました。そこで、商工会議所会頭の島さんの会社の島精機のシステムと、住友金属和歌山製鉄所の製鋼システムの二つが日本を代表する企業としての生産技術だというふうに顕彰されました。これはものすごい確率でありまして、二つも選ばれるというのは滅多にないんですけれど、二つとも和歌山だったというのは、ものすごいことだというふうに考えます。たぶん、1,000社ぐらい申請を出して、そこから1社が選出される可能性を1,000分の1、さらにもう1社が選出される可能性を1,000分の1と考えると、100万分の1ぐらいの確率で当たったということではないかというふうに思っております。
 それから、モンドセレクションというのがその後ありまして、ばんばん当たりました。全国でたくさんの企業が選ばれていますが、数えてみますと10分の1ぐらいが和歌山の企業でありました。和歌山県は人口などでは、100分の1ぐらいですから、全国の10倍頭が良いと言っていいのではないかと思います。そういうのがどんどん発表されました。
 一つの例は、このホテルであります。この会場のこの周りにスクリーンが映っておりまして、いろんな操作ができます。へー、こんなものがあったかとつい最近発見したんですけれど、実は、これは日本では二つしかありません。和歌山には豪華ホテルがないなあと思っている人は、このシステムを見ると日本に二つしかない、一つは東京のちょっと贅沢ホテルなんですけれど、そのホテルと、グランビア和歌山の二つしか、こういうものがないということを考えると、うれしくなるということだと思います。
 あとは、それぞれがそれぞれの領域で心を元気にして頑張っていただければ、ますますこういうのがどんどん増えて、全体の力が伸びていくのではないかと思っております。
 これは、去年ではなく、もう2年前(平成17年度)の数値でありますけれど、成長率が発表されました。和歌山県の成長率は、名目で4.1%、実質で6%でした。ということは、まだデフレで、物価が下がっているというデータでした。実質6%の成長というのは、まだ各県比較ができないですが、たぶん1番とか2番とかの迫力がある。さらに、その勢いは続いていますから、去年も今年もこの流れの中にいますから、よし頑張ろうというのが今だと思っています。
 そういうふうに頑張ろうかなと思っていたところ、日本経済新聞が県別潜在成長率を発表されました。和歌山だけマイナスの潜在成長率であると発表されてしまって、私はびっくりしましたが、そりゃそうだろうなと思った。それは決して、和歌山はあかんわなということの「そうだろうな」ではありません。和歌山は、ずっと長い時代を取ってみますと、前は良くて、あんまり伸びていないのが長く続いてました。この潜在成長率というのはどうやってつくるかというと、労働力の伸びと資本蓄積の伸びを変数にしまして、あとは係数を出していく。過去のデータでもって近似値を出して、コブ=ダグラス型生産関数とか何とか言うのですが、人口のこれからの伸びと資本蓄積の伸びなんかを予測してかけていく。しかし、係数をつくるときは過去の趨勢でやりますから、和歌山が調子悪いのがずっと続いていれば、当然数字は悪くなります。人口推計などもこれから頑張るぞといっても、そういうことが統計上現れなければ、計量屋さんはインプットしません。したがって、過去が悪ければずるずると下がるというのは当たり前で、逆に言うと、昔の和歌山の経済成長率が結構高かったことに比べて、最近の成長率の低迷が際立ち、潜在成長率マイナスという結果になっていると言ってよろしいかと思います。
 経済の屈折点があるときは、こういったモデルは全部はずれます。現に、こういったモデルをどういうときに使うかというと、経済政策をやるときにインフレになるかどうかということを考えるときに使うわけでわけあります。すなわち、潜在成長率以上の成長があったときには、それはすべてインフレになってあんまり実質は伸びないよと言うようなことを議論するときに使うわけです。ところが、もう既に、2年前ですが、和歌山県は、実質6%も伸びているわけですから、この理論が正しければ、たぶん、そのときのインフレが3%とか4%とか、あるいはもっと高くなっていて、名目の方が、実質よりも少ないというのはあり得ないのであります。ということは、安心して、日経新聞の書いてあることは間違っていたというふうに考えていてよろしいかと思います。日経新聞が書いていることはすべて間違いではなくてほとんど正しいのですが、あそこの和歌山県の分析の潜在成長率という名前だけは誤解を与えるものだと思います。正月早々難しいことを申し上げましたが、これも日経新聞のお陰でありまして、これを言っとかないと、せっかく良いことばっかり続いて和歌山頑張ろうと言っているときに、おれらあかんのかといわれたらがっくりくるので、決してそんなことはなくて、ちょっとでもそんなお考えになられたときは、このグランビアのマルチスクリーンを見て、日本に二つしかないんやと言って、もっといっぱいこういうものをつくろうと、皆さん頑張っていただきたいと思います。本日はお招きに預かりまして本当にありがとうございました。

このページのトップに戻る