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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

平成20年 新春のご挨拶

平成20年1月1日

 県民の皆様に謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 知事として二度目の正月を故郷の空の下で迎え、「知事就任時の初心を忘れず、誠心誠意和歌山県に尽くす」ことを新年の誓いといたしました。
 昨年一年間を振り返れば、信じがたいほど過密なスケジュールでしたが、できる限り時間をやりくりし県内各地の様々な事物を見て回り、多くの方々にお会いして直接お話をお聞きすることができました。そんな中で、それぞれの地域の課題、また商工業、農林水産業、医療、福祉等々各分野の抱えている様々な困難を実感すると同時に、改めて和歌山県の持っている豊かな魅力と大きな可能性を再発見し、出会った県民の皆様の力強さと暖かさに私自身が勇気をいただきました。皆様に心から感謝申し上げます。
 さて、ようやく本県の経済に明るい兆しが見えてきました。昨年発表された、住友金属工業の新高炉建設や松下電池工業の工場増設を始め、県内企業の新たな設備投資が動き出しました。この勢いを追い風にして、なお一層の産業振興、企業誘致を推進し、若い人達の働く場を確保したいと考えています。一方、高野山を始め県内の観光地で、外国人観光客の姿が目立っていますが、関空に近い和歌山県は海外にも十分通用する観光地として自信を持てます。東京と紀南を結ぶ南紀白浜空港の利用者は過去最高を記録し、多くの方がそれぞれの想いを胸に熊野古道を歩いている風景をよく目にすることができるようになるなど、特割7の導入や首都圏に向けてのPRが功を奏しています。また、昨年7月には、農水産物・加工食品の販売促進戦略も発表して、私自身も売り込みのため東奔西走しました。今年3月には、「FOODEX JAPAN」の会場に、でっかい和歌山ブースを設け、和歌山のいいものを大いに売り込みます。観光と物産の相乗効果を図りながら、本格的に海外や首都圏等へのプロモーションを行います。
 また、地球環境問題への貢献を視野に入れ、企業と地域と県が力を合わせ森林や環境の保全に取り組む「企業の森」事業は、既に30を超える企業や団体に参画していただいています。今後も様々な形で地域資源を活かしながら都市と地方の交流を進め、地域活性化を図ってまいります。また、林業の本格的再興を図ってまいりたいと思います。
 最も重要なことは、県民の命を守ることです。医師不足解消にも県立医大の入学定員増等、他県に突出した成果を上げることができました。また、災害に備え、防災共同社会の構築をめざし、防災センターを拠点にハードソフト両面の備えを進めてまいります。
 昨年、京奈和自動車道の橋本道路が開通し、全線開通を急ぎたいと思います。また、阪和自動車道が田辺市まで南伸、次は、国体開催の平成27年までを目標にすさみ町まで、最終的には高速道路の紀伊半島一周を実現させたいと考えています。また、府県間道路の改良、携帯電話の不感地区の解消等、道路や情報通信ネットワークは、ナショナルミニマムを保障する根本でありますから、国にも強く訴えて引き続き整備を進めてまいります。
 今年は、平成20年という節目の年であり、今後10年間の和歌山県のグランドデザインとなる「和歌山県長期総合計画」を策定します。本県も厳しい財政状況にありますが、新たな飛躍に向かって県民の皆様と将来の夢を共有し、多くの方々と力を合わせて、着実な一歩一歩を進めてまいりたいと考えています。
 和歌山県が良くなり元気になるために、大きい夢を抱き高い理想を持つことは大事なことですが、それをどのように実践して夢に近づけていくかが、特に地方行政においては重要です。机上の論理から生まれた全国一律の施策だけでは多様な個性をもつ地域になじまず、現場には根付きません。今後も精力的に現場に出かけて、皆様と意見を交わし、和歌山県の資源を磨き、持てる力を生かし切る道を拓いてまいりたいと考えています。また、必要と思われることはすべて手をつけましたので、その意味では満足感はありますが、手をつけた政策もねばり強く実行していって初めて、段々と効果が出てくるものであり、そこで初めて県民の皆様にも喜んでいただけ、良い評価をもらえるものであると思います。したがって、今後とも倦まず弛まず政策を継続していきたいと思います。
 年頭にあたり、県民の皆様のご多幸とご健勝をお祈りするとともに、県政へのなお一層のご理解とご協力をお願いいたします。

 平成20年1月1日
 和歌山県知事 仁坂 吉伸

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