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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

「都道府県展望」10月号「ある日の知事」

和歌山県産桃のセールス

 七月六日(金)
 今日は大阪市中央卸売市場で早朝から桃の販売セールスを行った。
 本県の桃の歴史は古く、栽培の発祥は紀の川市桃山町で元禄年間にさかのぼり、大阪市場の取扱は山梨県に次ぎ二位を誇る。
 全国的な桃の生産量は四位であるが、果物全体の生産は青森県と常に日本の一位・二位を争っている。
 本県は、みかん、梅、柿、はっさく、キウイ、いちじくなどの果物をはじめ、スターチスや宿根かすみ草、スイトピーなど、花の栽培も全国有数で、たくさんの種類の農産物があることが強みである。

和歌山県産桃のセールス
桃のトップセールスの模様

(知事の隣は、県の特産品から誕生したキャラクター「紀州レンジャー」の一員「ピーチレンジャー」)まさに花も実もあるわけで、これは、農家の方が丹精を込めてつくってくれているお陰であるが、県外や海外での売る方法はと言うといまひとつ足りていないと感じている。
 そこで、販路拡大の機会を生産者に積極的に提供していくため「アクション・プログラム二〇〇七」を策定した。生産者には是非ともこのプログラムに参加し、一緒になって取り組んで欲しいと思う。
 また、海外市場での販路開拓は充分可能であり、関西国際空港に近いという地理的条件も強みである。
 元大手食品関係商社関係者など流通のプロを専門アドバイザーに招き、手ほどきを受けながら進めていこうと思う。
 売り込みには攻めの姿勢が必要だ。和歌山はこれまで県外で産品商談会を開いたこともなかったが、今年二月初めて大阪で行った。来年はこれを継続するとともに、東京にも攻めていきたい。
 また、桃に次いで十月には、柿のセールスに東京都中央卸売市場に乗り込んでいくことにしている。

和歌山県防災総合訓練を実施

 八月二六日(日)
 九月一日の防災の日を前に総合訓練を行った。今回は、紀伊半島南方沖を震源とするマグニチュード八.六の海溝型地震(東海・東南海・南海地震)が同時発生したという想定で、六〇機関、約千五〇〇人が参加して行われた。
 近年、能登半島沖地震や新潟中越沖地震など大きな地震が発生しており、本県でも大規模地震の発生が懸念されている。
 この想定の地震が発生した場合、最大で死者五千人、建物被害一〇万五千棟の被害が予測されており、これまでの取り組み等を踏まえ死者半減という減災目標を設定して対策に取り組んでいる。

和歌山県防災総合訓練を実施
心肺蘇生法を実施する知事

 九月一一日から災害対策実施の司令塔となる防災センターを稼働し、職員の宿日直による二四時間態勢で災害に備えるなど災害に強い県庁を目指し取り組んでいるが、災害が発生した時は何と言っても県民一人ひとりの備えと地域コミュニティーを中心とした助け合いの精神がものをいう。
 津波から村人を救った「稲むらの火」の物語で有名な濱口梧陵の精神である。
 今年四月に広川町でオープンした「稲むらの火の館」を活用し、防災知識の普及・啓発を図るとともに、次の世代を担う子どもたちに向けた防災教育を実施するなど、来るべき地震に備えていかなければならない。

和歌山県道路整備中期計画(中間取りまとめ)を公表

 八月二八日(火)
 昨年来、道路特定財源の見直しに関する具体策が閣議決定されて以来、国において真に必要な道路整備について議論され、中期的な計画の策定作業が進められている。
 地方における道路整備の必要性を訴えるには、県だけでなく、国全体としてどうあるべきかという視点から検討し、国政に提言していかないと単なる陳情として受け止められてしまう。
 そこで、県内の有識者のみならず、石田東生筑波大学大学院教授、伊藤元重東京大学大学院教授、木村陽子総務省地方財政審議会委員など、日本を代表する論客にも参加してもらって「和歌山県道路懇談会」を設置し、地方が未来の国づくりに対して果たす役割など幅広い観点から、本県にとって真に必要な道路整備についてこれまで議論してきた。

 紀勢線の海南から御坊にかけては全国の高速道路の暫定2車線区間(全243区間中)でトップクラスの交通量。県内の6区間がトップ10位内にランクイン

和歌山県道路整備中期計画

 吉備I.C付近では年間80回を超える渋滞が起き、西日本ワースト1位の渋滞長を記録。
 この度、懇談会から提言をいただいたので「和歌山県道路整備中期計画」中間取りまとめとして公表した。
 かつて本県は、蟻の熊野詣といわれるほど熊野古道に多くの人が訪れ、江戸時代など海運全盛時代には有数の寄港地として栄えていたが、モータリゼーション時代に入った現在では、高速道路などの道路整備が遅れ、時代に取り残された状態となっている。
 だが、今や道路は人間として人生を切り開くための最大の手段であり、ナショナルミニマムを保障する根本である。例えば、事業を興すとか、観光で人を呼び込むとか、最低限の教育や医療を受けるためにも、高速道路が他地域とつながっていることが不可欠である。
 さらに、東南海・南海地震などの大規模災害に備える意味でも非常に重要なものである。
 もちろん選択と集中が大事で、何もかも国に頼ってはいけないが、それでもナショナルミニマムとしての道路を整備する前に道路にもう回す財源は不要だなどと言うことだけはやめてもらいたい。

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