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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

県公立幼稚園PTA連合会総会

平成19年9月14日 和歌山県民文化会館/和歌山市

 皆さん、おはようございます。大変多くの方がお集まりになられ、和歌山県の子どものために心強い限りです。
 子どもは、何といっても我々の宝です。子どもが安心安全に、かつすくすく伸び伸びと立派な人に育つよう、PTAの方々や県と市町村の方々、みんなで力を合わせて頑張っていきたいと思っています。
 子どもを取り巻く環境についてはたくさんあると思いますが、県がどのようなことをしているか、最近の情勢について少し説明しておきたいと思います。
 1つは、子どもが病気になったときにかかる小児科のお医者さんが、全国的に大変不足しています。話せば長くなりますので、メカニズムその他を全部省略しますが、これではいけないということで、小児科のお医者さんになってもらえるような方をリクルートするということを一生懸命しています。それから、小児科だけではなくて、皆さんも次のお子さんを是非産んでいただきたいと思うのですが、産婦人科も大ピンチです。これも産婦人科のお医者さんを確保するよう、奨学金の制度を使ったりして、即戦力を中心に措置していきたいと思っています。
 和歌山県は、実は産婦人科、小児科はそれほどではありませんが、全体としてはお医者さんが多い県です。主として和歌山市中心に開業されている人がかなり多くて、県内の南部や東部に行きますと、拠点病院を中心としたネットワークでもっているわけです。その拠点病院のお医者さんが一生懸命頑張ってくださっているのです。
 例えば、奈良県で病院のたらい回し事件などが起きましたが、和歌山ではそのような話は聞いたことがなく、システムも完備しています。ただ、システムが完備してるといっても、実際にしてくださっているのはお医者さんや救急隊員の方です。こういう人たちが「もうこれ以上すると、おれは死ぬ」というような事態の寸前で、今、世の中は深刻になっているのです。それを何とかするには根本的な対策を持つことが必要ですので、和歌山県立医科大学の募集定員を25名増やします。これは、結構大変なことだったのです。県が出すお金の10倍ぐらいを国からもらってきて医者の養成をするなど、財政的に必要な支援をしています。それまではお医者さんの数を一切増やさないという閣議決定があったのですが、これを改善して、お金をもらってきたのです。ただ、これは研修医の制度がありますので、8年後しか実現しません。そういう方々が、病院に来てもらうには時間がかかりますので、その間、今言ったような形で対応していかないといけません。お母さんたちもお父さんたちも、ご心配が本当に現実のものとなると大変ですから、これは必死に取り組まなければと思います。
 次に環境ということを考えると、「犯罪」があります。「犯罪」については、私は、県あるいは住民の方、お父さん、お母さんの今までの取組に対して大変敬意を表したいと思っています。というのは、「きしゅう君」のマークがあって、いろいろな人たちが力を合わせて取り組んでいます。「交通安全母の会」などの方々も大いに活躍してくれていて、みんなで犯罪が起こらないように、あるいはそうなったときに子どもだけは絶対守れるように取り組む。警察も、一生懸命頑張ってくれていますので、更にみんなで頑張っていきたいと思っています。
 それから、少子化対策です。働いているお母さんやお父さんが一人で育てるのは大変です。働きながら育てたいというようなお気持ちの方がたくさんいらっしゃるので、この方々を何とかサポートして、安心して子どもを育てられるようにすることが19年度予算の一番初めにしたことです。いろいろなところに保育施設を作る必要があれば、助けていこうということなどです。それから、「紀州3人っ子プラン」というのも少し充実したり、詳細については、ホームページで見ていただけたらよいのですが、医療の補助も含めて、結構手厚くするようにしましたので、是非ご利用いただき、和歌山でたくさん元気なお子さんを育てていただくようお願いしたいと思っています。
 最後は教育です。今日は、幼稚園のお子さんを抱えておられる方々がお集まりになっています。子どもは、どんどん大きくなります。そして大きくなった時に、和歌山県の教育が大変よいと皆さんも安心だと思います。和歌山県の教育は、私は決して悪いことはないと思いますが、私として大切に思っていることが3つあります。
 1つは「学力」の問題です。これについては、この間からだいぶいろいろな工夫をして頑張っています。ただ例えば、普通科以外の高校で言うと、科目が果たして子どもたちに、あるいは社会のニーズに合っているかどうかということも見ていかないといけないと思います。
 2番目は「心」の問題だと思います。心が荒んだら、口でいくら勉強しろと言っても、やる気がなければ絶対に勉強しません。やる気を出して勉強するように、それから勉強だけではなくて、それは広い意味での勉強ですが、心を磨き、よい人になれるよう、しなければいけないことはまだあるのではないかと。その点についてはこれから頑張っていきたいと思います。
 3番目は「刺激」だと思います。和歌山県にいると、子どもに十分な刺激を与えず、ただ、紙とテレビと本と先生のお話だけで過ごしていないかどうか、こういうこともあると思うのです。例えば、和歌山県で尊敬されている人の話を聞いて、その人は神様みたいな人ではなく、子どもの頃はやはり同じような悩みを持っていたのだとか、そういうようなことを聞くことによって、「うん。いけるかもしれない」というようなことを子どもが思えるような教育をしたいと思っています。
 これからの話が多いのですが、平成20年度の政策も含めて、それから長期的な政策も含めて、これから皆さんのご活動を支援できるような政策を作っていきたいと思っています。
 ただそうはいっても、先ほど会長さんのお話にありましたように、子どもたちにとっては保護者というのがやはり一番大事ではないかと思います。そういう話をしておりましたら、県庁の職員が、よい諺を持ってきてくれました。私の言葉ではありません。フランスの啓蒙思想家のルソーの言葉だそうです。「エミール」という教育本質論の中に書いてあるそうですが、「世界で一番有能な先生によってよりも分別のある平凡な父親によってこそ、子どもは立派に教育される」ということです。平凡とは普通に分別のあるという意味でそんな立派な保護者の方々によって、子どもが育てられれば、和歌山県の勢いは盛んになっていくと思っています。
 今日は皆様方が学習されると伺っており、期待しています。それから、県に対してもこんなこともっとすればよいのではというようなお話は、いろいろな手段でどんどんしていただけるようになっていますので、是非、建設的なご意見を賜りますよう、お願い申し上げます。
 本日はどうもありがとうございました。

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