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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

「都道府県展望」6月号 「"和歌山を元気にする"5つの目標の実現に向けて、新たなスタート」

 県発注の公共工事に絡んで、現職の知事と出納長が逮捕されるという県政史上未曾有の難局に直面しているふるさと和歌山の役に立ちたいと考え、私は、昨年11月末、知事選挙に立候補し、県民の皆様から多くのご支援をいただき、県政を担当させていただくことになりました。
 今回の事件は、県民の皆様に対する信頼を裏切ったばかりではなく、「和歌山県」のイメージを損ない、県民はもとより、全国で活躍する県人の皆様の郷土に対する誇りを大いに傷つけるものでした。失われた県政への信頼を取り戻し、本県の名誉と県民の誇りを回復することが、私に与えられた最大の使命であると考えています。

行財政改革の実施

 本県財政の現状は、歳入面で、県税収入が景気の回復や税源移譲に伴い増加したものの、主な歳入である地方交付税が大幅に減少する見込みとなる上、歳出面では、医療、介護等の社会保障関係経費や、団塊世代の退職に伴う退職手当、公債費といった義務的経費の増加が続くなど、極めて厳しい状況にあります。
 このような状況の下、昨年策定した「行財政改革推進プラン」を踏まえ、歳出については、職員定数の大幅削減や給与カット等による人件費の抑制に取り組むとともに、「事業の仕分け」や「トータルコスト予算分析」といった新手法を導入し、アウトソーシング等によるコスト縮減や県単独補助金の見直しなど事業の抜本的な洗い直しを行いました。また、歳入面では、県内全市町村が参加する一部事務組合である「和歌山地方税回収機構」の活用やインターネット公売などにより県税の収入率向上策を実施したほか、インターネットオークションを活用した未利用県有財産の積極的な売却や県の広報誌やホームページ等に広告を掲載するなど一般財源の確保に努めました。

平成19年度予算の編成

 平成19年度予算編成にあたっては、県民ひとりひとりの声を受けとめることをすべての出発点に、「和歌山を如何に元気にするか」を命題として掲げ、行財政改革により捻出した財源を「清潔で透明な県政の実現」、「職づくり、人づくり、地域づくり」、「安心・安全の確保」、「和歌山の美しさを活かした観光の振興」及び「楽しい和歌山の実現」の5つの政策目標の実現に向けた施策に重点的に配分しました。特に力をいれたのは以下の3点です。
 第1は少子化対策です。人口減少対策として一番大事なことは、働く場を作ることですが、いくら若い人達が集まっても、和歌山に子育ての面で魅力を感じなければ、早晩、より子育てのしやすい場所を求めて県外に出て行ってしまうことにもなりかねません。子育ての面で魅力を感じさせる県にするためには、出産前・妊娠時・育児期それぞれのライフステージに合わせた施策をしていくことが大切です。そこで、まず、出産前・妊娠時の支援策として、不妊に悩む方の検査・治療費や妊婦健診費用に対する助成を拡充・創設しました。育児期の支援策としては、子育て相談の充実に努めるとともに、とりわけ、働く女性が安心して子どもを生み育てることができるよう、預かり保育や放課後対策の推進を図り、働く女性の子育て支援に先進的に取り組むこととしています。
 第2は、防災対策です。防災対策については、耐震化等、様々なハード整備を進めることはもちろんですが、行政の力にも限界があるので、防災訓練や自主防災活動を通じ、自助・共助の必要性を訴え、地域の防災力を高めることが非常に大切だと考えています。そこで、本年4月にオープンした地震による津波への防災対策を学ぶ全国初の施設である「津波防災教育センター」などを活用しながら、県民への防災意識の普及啓発を行い、地域防災体制づくりなど、自助・共助体制の強化を進めていきます。同時に、崖崩れなどの危険箇所に対応する工事や避難場所の設置など防災力向上に向けた基盤整備も併せて行いながら、今後、30年以内に50~60%の確率で発生が見込まれるとされる東南海・南海地震等の大災害から県民の生命と財産を守るため、早急に災害に強いまちづくりを進めていきます。
 第3は、基幹道路の整備です。南北に長い本県において、道路整備は、地域の経済発展や観光開発、防災対策などの点から非常に重要で、地域にとって一番ニーズが高いものであります。しかしながら、総花的に各道路に部分的に手を入れても、県内の移動時間の短縮のためには非効率であるため、まず、本県にとって背骨となる基幹道路を集中的に整備していこうと考えています。具体的には、第一に、我々の悲願である本県の南北を結ぶ近畿自動車道紀勢線と東西をまたぐ京奈和自動車道の2つの高速道路の最優先で行っていきます。第二に、補完的な代替ネットワークとして、県内を斜めに走り主要都市を結ぶ県管理国道を整備し、県内諸地域の発展のために全力を尽くしていきます。

 県政を担当して数か月が経ちました。幸い県民のご理解と県庁の諸君の協力で元気に職務に励ませてもらっています。しかし、和歌山県の現状は難問山積みです。これからも一つ一つ丹念に、これらの解決のために努力をしていかなければなりません。今後とも皆様のご指導、ご鞭撻を賜りたいと思っております。

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