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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

関西空港2本目の滑走路供用開始記念シンポジウム

2007年4月22日 モンティグレ・ダイワロイネットホテル和歌山/和歌山市

中村コーディネーター(和歌山放送東京支社長)
 第二滑走路のオープンによる機能充実を和歌山県の中小企業の振興や地域振興にどのように役立て、和歌山県への効果を最大限にしていくのか、そのためには何が必要とされているのか、また私たちはどのような考えで取り組んでいけばいいのか、こうした点について議論を深めていただきたいと思います。
 それではまずはじめに仁坂知事から、和歌山県として第二滑走路のオープンをどのように受けとめ、これから和歌山県としてどのように活用していこうとされているのか、そのお考えからお聞かせいただきたいと思います。

知事
 それでは、トップバッターで緊張いたしますが、和歌山県としてとおっしゃったんですけど、ちょっとお時間をいただきまして、私の思い出を申し上げます。先程、両先生のご講義がございまして、強調されていたのは、「24時間」ということと「ハブ空港」ということだと思っております。実は私がブルネイ大使の時代、ブルネイが是非成田に就航したいということを外交交渉で言い始めていたんですね。元々ブルネイは関空に直行便がありましたが、アジア通貨危機の時に旅客が少なすぎるということで廃止になっていました。それが復活させる時には成田へ就航したいと言う。なぜ成田かというと、きっと関東圏の方が栄えているから成田だ、と非常に単純な発想なわけです。それを聞いてどう対処したものかなと思いまして、当時の国土交通省の航空局の方々に色々相談をしたんです。二階先生にご指導をいただいたりする中で、関空に復活して、便利な羽田とコードシェアでつないだ方がいいんじゃないかというようなことを聞いて、それなら協力してあげるというようなことを言っていただいたものですから、ブルネイに行って私の任期中3年間くらいの間で、国王からはじまって30人か40人くらいの方に同じ事を言いました。なるほど、なるほど、と言うんですけどもすぐ忘れて、1人に言っても次の人に全然伝わっていなかったりしたのですが、とうとう私がこちらに帰った後、関空にもう一度就航するということに決まったようであります。きっとさっき言ったような関空の持っている24時間の機能と、ハブ機能と、それから何よりも少しまだ余裕があり、これから伸びることができるということを重視されたのではないかと思っております。

 さて、和歌山県でありますけれども、和歌山県もこのような機能を本当に利用しないといけないと思います。昔、今から10年~20年ほど前の話ですが、私は地域開発担当の課長として九州に行きました。空港から一時間というメリットを生かして、これからは半導体の工場などを誘致して、それでやっていくんだというようなことを言ってました。それがどんどん現実のものとなってきたのが、今の日本の経済であり、世界の経済であると思います。では、和歌山はどうしたらよいか。この関空が位置している地理的な位置づけは、本当に和歌山にとってはありがたいことであります。その機能を最大限和歌山につなげるにはどうしたらよいか、これはまず第一に和歌山市などはもう既に1時間圏内に十分入っています。だけど、ちょっと和歌山市から出ると、まだ少しそこから時間がかかるというところがたくさんあるわけです。従って、関空につながるような和歌山のネットワークを便利にしていくことによって1時間圏がどんどん広がります。それから、1時間で全部というのは無理だと思いますが、うまくいけば2時間圏で和歌山県中が全部関空につながるということになっていくのではないかと思います。こういう考え方から、いろいろ陳情したりして第二阪和・京奈和の事業化を認めていただいたり、あるいは近畿自動車道の紀勢線は是非途中までは4車線で、最終的には紀伊半島を一周するといったことをお願いしていきたいと思っております。

 それから、もう一つ大事なことは、じゃあこのメリットを生かしているかということですが、和歌山の貨物を見てみると、海上貨物は物量レベルでいうと全国12位、金額で24位となっています。ところが航空貨物、これはほとんど関空からでありますけれど、物量でいうと38位、金額でいうと43位と、先程言ったような、関空の良さというものを和歌山の経済にうまく結びつけていくことについては、完全には成功しているとは言えないと思います。それにふさわしいような企業を呼んでくるということもそうだと思いますが、ここにいらっしゃるみなさんのような企業が、関空を使ってどうやって世界に早くつなげるかというビジネスを構築していくかということを考えていただくということもまた大事なことではないかと、そのように思っております。観光についても楽しみはものすごく多いです。こういうことも含めて関空様さまではありますけれども、様々な関空の良さを和歌山につなげるように和歌山県民頑張っていかなけりゃあいけない、と思いを新たにいたしました。

中村コーディネーター
 関空をこれからの和歌山県にどういうふうに生かしていくのか、お考えを聞かせてください。
(先日、アジアゲートウェイ戦略会議の座長をされている、東京大学大学院経済学研究科教授、伊藤元重さんと東京大学の同級生対談ということで、座談を和歌山放送で行ったが、その話も含めて)

知事
 諸先生方からまさにいろんなサジェスション(示唆)をいただきました。特に村山社長から、関空、アジアネットワーク、低温倉庫を利用する農産物、それから雇用、という話がありましたが、実は和歌山県から関空島で働いている人は1400人いて和歌山から通っています。まあそれはそれとして、今皆さんがおっしゃられたようなこと(海外の観光客の誘致、生鮮食料品の輸出、ハイテクなどの産業振興など)をターゲットにしていかなければならないわけですが、私が知事としてやりたいと思っていたことのほとんど全てのことを言って下さったような気がします。県がこれから何をしていかなければならないかというと、戦略としてつないでいかないといけないということではないかと思います。例えば、関空の機能がある、それから観光業者の方々がそこに存在している、それから観光資源がある。そういうものをつないで、それに合わせて観光業界の機能もつないでいく、それから外国もつないでいく。そういうものをつなげてプロモーションをしていくというものを観光地にしろ、農産物にしろ、ハイテクあるいは商工系の新しい産業にしろ、みんなやっていかなければいけない。これがうまくいけば、和歌山ももうちょっと発展していくと思いました。
 それから、伊藤元重先生の件については、アジアゲートウェイ戦略会議のメンバーになったよと言ってましたが、ちゃんと関西のこと関空のことを認識しないといけないぞと、あの時にちょっと説教してやるべきであったと現在思っているところであります。

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