- 現在表示しているページ
- ホーム > ようこそ知事室へ > 寄稿・提言・訓辞・挨拶集 > JA女性組織連絡会総会
寄稿・提言・訓辞・挨拶集
新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。
JA女性組織連絡会総会
平成19年5月9日 JAビル/和歌山市
皆さんおはようございます。先ほど中畔会長からお話がありましたけども、ちょっと私、横でお聞きしておりますと、さすがの中畔会長もちょっとあがっておられるなあと。
元気のいい、しかも皆さん熱心な女性の方がこれだけお揃いになって、前でしゃべらしていただきますと、私もちょっとあがります。一生懸命しゃべろうと思っておりますが、何かとんちんかんなこと言いましたらあがっているせいであると考えていただきたいと思います。
私も昨年12月に知事にならせていただいて、皆さんからご支援いただきありがとうございました。それ以来、いろいろ感じるところがたくさんあります。仕事を一生懸命やっておりますが、その時に一番感じるところは、和歌山県というのは女性の方々が特に元気で、わりあい前に出てこられて、ちゃんと自分で主張されいろんなことをしておられる。そういうことを痛感しております。逆に言うと、今日、男性もいらっしゃいますが、男性の方のほうが女性に圧倒されている感じもいたします。両方頑張らにゃいかんというのが和歌山ではないかと思います。
一昨日、東京へ行ってまいりまして、たまたま前からの知り合いになるんですが、ブルネイの関係で知り合った、私の前職の日本貿易会の理事として懇意にしていただいた伊藤忠商事の会長の丹羽さんという方がおられて、この方と一昨日お会いしました。何をしに行ったかというと、たまたま日本とアセアンの経済大臣会合がそこでありまして、日本の経済産業大臣の甘利さんも出席されて、たまたま大使の時代から育てていましたブルネイでは珍しく大きな製造業を誘致しようというプロジェクトがありまして、日本企業では伊藤忠と三菱ガス化学などが関係しています。これの正式契約調印式をやったわけで、それでその時会長と話をしたんですが、「ブルネイもあれじゃいかんですよね」と丹羽さんがおっしゃった。なぜかというと、「あれだけ広い土地があって、農業がいかんですよ」とこういうような話。「それは会長ダメでしょう、はっきり言うと。それは日本と違いますよね」と。
日本はいろいろな客観的な状況は不利なところはたくさんある。たとえば土地が狭いとか、皆さんの所得が高いわけですから、所得の安いところで作った農産品に比べると不利になるというようなこともあるわけですが、全体に違うのは農業に対する熱意。ブルネイの人は歴史的に農業がきらいです。これは文化的に言うとブルネイの人は川の民。魚を釣るとかモーターボートを運転するとかは好きで一生懸命する。農業をやって大地と共に働くのはどうも好きじゃない。好きでないことを無理矢理やろうとしても、よっぽど貧しかったら無理矢理作りますけども、石油収入がありますから結構豊かです。従ってどうしても違うところにいってしまう。その結果、日本は40%の低い自給率で大変なんですけども、ブルネイは3%の自給率で、マンゴーもたくさん収穫して、ランブータンもがばっと収穫して、そういう国ですけども、しかし、食糧自給率は3%です。
時に和歌山ですが、日本の宝は農業を愛している方々がたくさんいることだと思っています。たまたま今農業に就いていない人も、農業というのは立派な仕事で、これはしろうとの真似ごとになりますけども家庭菜園をやりたいなあというような人も、私もそうですが、そういうような人もたくさんいる日本で、皆さんが最先端を担って農業を守ってくださっています。
そういう意味で女性に元気がある、それから農業を担っておられる方々がいる。まさに和歌山のこれからの農業は皆さんの双肩にかかっていると思います。
また、和歌山における農業の振興で、私は3つの要素が大事だと思っております。その前提として、客観的に見ると、皆さん大変熱心にお作りになるし、非常に優秀な作り手でいらっしゃるけども、客観的に見ると和歌山の売り方がうまいかというと、あまりそうでもないような、ずっと私は選挙の時から言っていました。そういう意味で県の出番はたくさんある。
第1に重要な要素というのは、皆さんが持っているノウハウ、こうやったら売れるんじゃないかなあというふうに思うとか、そういうようないろんな経験がとても重要だと思います。従って、県としては特に販売に力を入れて、その時に、第一に皆さんにいろいろお聞きして、「どうしたらいいと思いますか」と聞いていくことが大事なことだと思います。下林部長以下、私たちの気持ちとしては一生懸命そういうことをやろうとしているんですけども、力の及ばないところところがあるかもしれません。そういうところは、是非、お叱りをいただきながら、皆さんのアイデアをいただきたいと思っております。
2つめは、そうはいっても、作る方のプロではなくて売る方のプロがある。それはそういう技能をちゃんと私どもで勉強して、みなさんのアイデアに答えていくようなプロモーションの手段を作っていかないといけない。あるいは政策手段を作っていかなきゃいけないと思っています。1つ成功したのは、今年の2月に大阪で県産品商談会というのをやりました。私もハッピを着て行きましたし、自分自身の努力からすれば、バイヤーさんを増やす、ずいぶん来ました。全部の調査はまだ終わっていませんけども、一部出品された112社、加工品が中心でしたが、そういう方々の意見とか、どうでしたかといってたまにお会いして聞いたら、はっと驚くようなでっかい商談の話もあります。そうやって県外にどんどん、我々も大変立派な農産物を売っていくことがこれからも大事になって、県としては大阪だけでなくて例えば東京で何をしたら良いのかとか、あるいはメディアにどうやって載せるかとか、そういうような準備を我々としてはやりたいと思っております。
3番目に、なんといっても、もう一度原点に戻ることだと思います。県が騒いでも皆さんにアイデアがあっても、ひたむきに自分もチャレンジしてみるということがなければ、やっぱり100万人の運動にはならないと思います。そういう意味では皆さん1人ひとりが、あるいは皆さんが所属する農協の1つひとつが、よし頑張ろうということで、県の活動に加えてこれもやるんだとか、そういうようなことをやっていっていただければ、和歌山の女性の方々が元気になる。皆さんの息子さんとか娘さんとか、農業をやっていこうじゃないかと言ってくれる人が増えてくるのではないか。それが和歌山を元気にすることになると思います。そういう意味で皆さんと一緒にこれからトライしていきたいと思います。
話は変わりますが、ここへ来る直前に全中、全農の常務を辞めたのかな、中村さんという昔からの知り合いがいます。ブルネイにも来てくれたんですけども、通商政策局で貿易摩擦とかWTOをどうするかとかやっていましたが、やっぱり自分たちの分野だけでやっていてはいけない。出来るだけいろんな人の本音を聞いて、どこが落としどころかということを考えながら、農業関係者にも結構知り合いを作るようにして、お互いに騙しっこはしないで、言いたいことは言うということで意見調整しながらやることが必要です。
最後に、皆さんのますますのご発展とご健勝をお祈りして私のご挨拶といたします。本日はありがとうございました。







